【ポケモン】先制技決定力ランキング【SV】(DLC対応版・テラスタルなし)

初めに

ポケモンSVも遂にDLCが解禁されました。前作はダイマックスの関係で先制技がそれほど重要視されているように見えなかったので作成を見送りましたが、今作はアクセス数を見る限り前作よりも気にしている人が多いように感じるので、DLC対応版を作成することにしました。

DLCでの先制技に関わる大きな変化は次の通りです。

碧の仮面

• 技マシン「グラススライダー」「しんくうは」追加
• グラススライダーの威力減少 (70→55)

藍の円盤

• 新技「じんらい」「はやてがえし」追加

これらの要素や解禁されたポケモンがランキングにどのような影響を与えたか、見ていきましょう。

なお、本記事ではテラスタルしなかった場合を紹介しています。

ルール

• Lv50、スカーレット・バイオレットでの通信対戦の環境を想定。
• 各先制攻撃技を覚えるポケモン毎で持ち物を含め最も決定力が出る方法を採用。
  • 技を出すまでに2ターン以上かかる技は除外する。
  • 技は全て命中ないし成功したものとして考える。
• 持ち物は特に記述のない場合こだわりハチマキ(メガネ)となっている。
• 特性は常時倍率がかかるもののみとする。
  • すなわち、特性「こんじょう」や「げきりゅう」など、倍率の発動に何らかの条件があるものは発動していないものとして扱う。
  • 特性は「どの特性もその先制技に常時倍率がかかるものではない」または「フォルムチェンジに必要な特性なのでポケモン名を見れば分かる」ときは明記していない。
• 急所率が100%未満の場合は急所に当たらないものとする。
• 回数が2〜5回となる連続技はここでは原則最低回数の2回命中とする。
  • ただし、特性「スキルリンク」であれば5回命中とする。
  • また、持ち物「いかさまダイス」であれば4回命中とする。
• 技「グラススライダー」は特性「グラスメイカー」でない限り先制技と見なさない。
• 比較にはLv50無補正無振り、タイプなしとしたミュウへの最大ダメージを使用。*1
• 最大ダメージが同じ場合は最小ダメージも比較。それも同じ場合は攻撃や特攻の実数値に関わらず同一順位としている。
• ダメージ計算にはiPhoneアプリ「ダメージ計算機SV for ポケモン スカーレットバイオレット」を使用。

先制攻撃技総合[テラスタルなし]

威力無制限

順位	ポケモン名	攻撃	技名(威力)	ダメージ	備考
1位	チヲハウハネ	307	であいがしら(135)	130〜154
2位	ローブシン	316	はやてがえし(126)	127〜150	特性: ちからずく
3位	ファイアロー	219	ブレイブバード(180)	124〜147	特性: はやてのつばさ
3位	パオジアン	283	ふいうち(105)	124〜147	特性: わざわいのつるぎ
5位	ドレディアH	387	はやてがえし(97)	118〜141	特性: はりきり

1位はチヲハウハネでした。はやてがえし組の追い上げは想像以上でしたが、やはり最終的な威力が全てです。

威力40以下

順位	ポケモン名	攻撃	技名(威力)	ダメージ	備考
1位	ハッサム	300	バレットパンチ(90)	85〜102	特性: テクニシャン
1位	キノガッサ	300	マッハパンチ(90)	85〜102	特性: テクニシャン
3位	シザリガー	283	アクアジェット(80)	72〜86	特性: てきおうりょく
4位	エテボース	250	ねこだまし(90)	72〜85	特性: テクニシャン
4位	ローブシン	316	マッハパンチ(72)	72〜85	特性: てつのこぶし
4位	パオジアン	283	こおりのつぶて(60)	72〜85	特性: わざわいのつるぎ

DLC組が3位〜4位に入り、パオジアン以外の新顔は追い出されてしまいました。

技別ランキング

しんそく

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ
1位	アルセウス	283	108〜127
2位	デオキシスA	382	96〜114
3位	レックウザ	333	84〜99
4位	カイリュー	306	77〜91
5位	ウインディH	274	69〜82
5位	エンテイ	274	69〜82

マッスグマ(原種)がいないため、初めてエンテイがランクインしました。

参考

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ
3位タイ	デオキシスN	333	84〜99

ねこだまし

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	エテボース	250	72〜85	特性: テクニシャン
2位	ペルシアン	201	58〜69	特性: テクニシャン
3位	カポエラー	241	46〜55	特性: テクニシャン
3位	ハリテヤマ	283	46〜55	特性: ちからずく
3位	チャーレム	369	46〜55	特性: ヨガパワー

エテボースが戻ってきました。

でんこうせっか

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	イキリンコ	364	69〜82	特性: はりきり
2位	ハッサム	300	57〜68	特性: テクニシャン
3位	メロエッタS	297	57〜67
4位	ムクホーク	283	54〜64
4位	ザシアン	425	54〜64	特性: ふとうのけん

フェイント

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	イッカネズミ	208	45〜54	特性: テクニシャン
2位	ペルシアン	201	43〜52	特性: テクニシャン
3位	キノガッサ	300	43〜51	特性: テクニシャン
3位	ハッサム	300	43〜51	特性: テクニシャン
5位	エースバーン	276	40〜48	特性: リベロ
5位	ザングース	274	40〜48

アクアジェット

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	シザリガー	283	72〜86	特性: てきおうりょく
2位	イダイトウ♂	270	68〜82	特性: てきおうりょく
3位	イルカマンM	349	67〜79
4位	マリルリ	168	64〜76	特性: ちからもち
5位	バスラオ	237	60〜72	特性: てきおうりょく

シザリガーが戻ってきました。

参考

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
5位タイ	イダイトウ♀	237	60〜72	特性: てきおうりょく

ジェットパンチ

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	イルカマンM	349	99〜117
2位	ドーブル	118	34〜40	特性: テクニシャン

みずしゅりけん

順位	ポケモン名	特攻	ダメージ	備考
1位	ゲッコウガ	170	52〜64	もちもの: いかさまダイス
2位	ドーブル	79	24〜32	特性: テクニシャン もちもの: いかさまダイス

じんらい

順位	ポケモン名	特攻	ダメージ
1位	タケルライコ	310	102〜121
2位	ドーブル	118	27〜32

ルール上こだいかっせいが発動しませんが、特攻が高いので結構なダメージになります。

グラススライダー (特性:グラスメイカー)

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	ゴリランダー	291	99〜117	特性: グラスメイカー
2位	バチンキー	225	76〜91	特性: グラスメイカー
3位	サルノリ	192	66〜78	特性: グラスメイカー

威力を下げられてしまいました。ファイアローのブレバよりちょっと強い先制技がグラスフィールドという緩い条件だけで連打できていい訳がありませんから、妥当な調整でしょう。今回のトップ5にここまで緩い条件で連打できるポケモン、誰もいませんからね。

参考: グラスフィールド下のランキング

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	アップリュー	400	135〜160	特性: はりきり グラスフィールド
2位	ドレディアH	387	132〜156	特性: はりきり グラスフィールド
3位	ゴリランダー	291	99〜117	グラスフィールド
4位	アマージョ	283	96〜114	グラスフィールド
4位	ザルード	283	96〜114	グラスフィールド
4位	オーガポン碧	283	96〜114	グラスフィールド

こおりのつぶて

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	パオジアン	283	72〜85	特性: わざわいのつるぎ
2位	セグレイブ	324	61〜73
3位	マンムー	300	58〜69
4位	マニューラ	283	54〜64
5位	ハルクジラ	271	51〜61

かつて首位だったマンムーが戻ってきました。

であいがしら

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ
1位	チヲハウハネ	307	130〜154
2位	エクスレッグ	253	108〜127
3位	ワナイダー	216	93〜109
4位	オノノクス	327	92〜109
5位	オノンド	277	79〜93

特に変化はありません。フライゴン(100)よりオノンド(117)の方がA種族値が高くて悲しくなりました。

アクセルロック

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	ルガルガン黄昏	277	67〜81	特性: かたいツメ
2位	ドーブル	118	22〜27	特性: テクニシャン

参考

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ
1-2位	ルガルガン昼	274	52〜63

マッハパンチ

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	キノガッサ	300	85〜102	特性: テクニシャン
2位	ローブシン	316	72〜85	特性: てつのこぶし
3位	カポエラー	241	69〜82	特性: テクニシャン
4位	パーモット	274	63〜75	特性: てつのこぶし
5位	エビワラー	258	58〜70	特性: てつのこぶし
5位	ドテッコツ	258	58〜70	特性: てつのこぶし
5位	ゴウカザル	256	58〜70	特性: てつのこぶし

覚えるポケモンが戻ってきました。

はやてがえし

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	ローブシン	316	127〜150	特性: ちからずく
2位	ドレディアH	387	118〜141	特性: はりきり
3位	ハリテヤマ	283	114〜135	特性: ちからずく
4位	チャーレム	369	112〜133	特性: ヨガパワー
5位	アサナン	303	93〜111	特性: ヨガパワー
5位	ケケンカニ	303	93〜111

どうせ滅多に成功しないと思われているのか、容赦のないダメージを出すポケモンが多数います。実際ハチマキでこんなことする人なんていないでしょうから、問題ないのでしょう。

誰も話題にしていませんが、怯むということは(怯みと引き換えに)ちからずく補正も乗るはずですよね？

しんくうは

順位	ポケモン名	特攻	ダメージ
1位	ケルディオ	298	57〜67
2位	テツノブジン	283	54〜64
3位	ルカリオ	274	52〜63
4位	バシャーモ	267	51〜61
5位	ゴウカザル	256	49〜58

技マシンとして追加されたことで、習得するポケモンが急増しました。まだ忘れられていなかったんですね。
ただし、第4世代教え技では覚えられたキノガッサからは没収されました。覚えたとしてもテクニシャン込みでルカリオと同じダメージなので脅威にはならなさそうですが、キノガッサの型の多様性を増やしてもいいことはないのでいい判断ではないかと思います。

かげうち

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ
1位	ソウブレイズ	291	55〜66
2位	ジュペッタ	274	52〜63
2位	アノホラグサ	274	52〜63
4位	ジュナイパー	261	51〜60
5位	ハカドッグ	252	48〜57
5位	ヨノワール	250	48〜57
5位	ギラティナA	250	48〜57
5位	ゾロアークH	250	48〜57

特性で差がつかないこともあり、A100族付近が大渋滞しています。

ふいうち

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	パオジアン	283	124〜147	特性: わざわいのつるぎ
2位	ドドゲザン	307	102〜120
3位	ウーラオス一撃	300	100〜118
4位	アラブルタケ	294	97〜115
5位	ドンカラス	291	96〜114
5位	キリキザン	291	96〜114

バレットパンチ

順位	ポケモン名	攻撃	ダメージ	備考
1位	ハッサム	300	85〜102	特性: テクニシャン
2位	メタグロス	307	58〜70
3位	ルカリオ	267	51〜61
4位	カポエラー	241	46〜55	特性: テクニシャン
4位	チャーレム	369	46〜55	特性: ヨガパワー

メタグロス等、主なメンバーは戻ってきました。

特性:いたずらごころ

今作より技「しぜんのちから」が削除され、安定して特定の攻撃技を出せる変化技がなくなりました。

特性:はやてのつばさ

順位	ポケモン名	攻撃	技名	ダメージ
1位	ファイアロー	219	ブレイブバード(180)	124〜147
2位	ヒノヤコマ	205	ブレイブバード(180)	117〜138
3位	ヤヤコマ	168	ブレイブバード(180)	94〜112

特性:ヒーリングシフト

順位	ポケモン名	特攻	技名	ダメージ
1位	キュワワー	220	ドレインキッス(75)	52〜63

参考

順位	ポケモン名	特攻	技名	ダメージ
2位	キュワワー	220	ギガドレイン(75)	52〜62

終わりに

キノガッサやハッサムが初めからいたこともあり、最上位はDLC込みでも大きな変動はありませんでした。ただ、ここで紹介しているのは実用性のないものも含む上澄み中の上澄みなので、変わらない方がよいと思います。

ちなみに、テラスタルあり版については前回あまりのランキングの変動のなさに愕然としたため作成予定はありません。どうしても欲しい場合はコメントでもしておいてください。

ここまでの閲覧ありがとうございました。ランキングで何か間違いがありましたら恥をかかないよう一度ダメージ計算してからコメント欄またはX@allsum13まで報告してくれると大変助かります。

主な更新履歴

更新日	更新概要
2024/1/1	公開
2024/1/8	参考までにグラスフィールド下でのグラススライダーのランキングを追加。

*1:一般に用いられる攻撃や特攻と技威力を掛け算した「火力指数」は目安にはなるものの、厳密な比較はできない。これはダメージ計算中に発生した小数点以下の端数は実際には放置せず、都度切り上げているためである。