・しりとりシングル
— 中部ポケサー連盟 (@ChubuPokeUnion) 2019年7月23日
しりとり形式でポケモンを6匹選び、それらで対戦(濁音やスタートの文字指定については後ほど公開)
・一撃必殺シングル
一撃必殺の技のみで構成されたポケモンを使用した6350シングル
今回は暇つぶし(?)に一撃必殺6350シングルの環境考察を行っていきます。
※以下、別の世界線の出来事が多く含まれますが、あくまで別世界線であり、この世界線の出来事とは関係ないことに留意してください。
ルール
基礎知識
使い勝手が最悪な「わるあがき」以外の威力の設定された攻撃技や、「変化技」なるよく分からない技も使える世界線の皆様のために、予備知識として6世代までの環境をご紹介します。
初期環境
受けループ(ガラフリ頑丈)
アローラガラガラ@ふうせん
— くおーてーしょん (@allsum13) 2019年7月23日
フリーザー@タスキ
頑丈奴@ヒメリ
こんな感じで受け回すのが恐らく一番勝率が高くなるかと(ついでに見てて面白くない)
7世代では初代のVC版からカラカラを輸送することで地割れを習得したアローラガラガラを育てることが可能となりました。実はゴーストタイプ初の一撃必殺技持ちです。型破りのポケモンに絶対零度使いが存在しなかったため、ふうせんを持たせることで型破りのポケモンが使う一撃必殺技を完封でき、型破りのポケモンへの明確な回答となりました。これを活かした受け構築が提案され、環境トップだったはずの特性型破りのポケモンは肩身の狭い思いをすることになります。
ガラガラ対策としてメガカイロスが考えられたものの、受け自体はガラガラと頑丈で完結していることからメガシンカするまでフリーザーで様子見するケース、見切り発車で頑丈を投げるケースの両方が混在したためカイロス側のメガシンカのタイミングが難しい上に読み勝っても30%でしか突破できないことからミラーの方が勝率が高くなる有様でした。
型破り以外のポケモンは頑丈、型破りは風船ガラガラでそれぞれ完封する構築は付け入る隙がなく、マイナー使いの対戦離れの原因となりました。
理論上全てのポケモンを受けられる構築が誕生したことで環境がこれ一色になると思われましたが、20年以上続いただけあり、ポケモンのレパートリーは広いのです。この構築に対しても、欠陥を突いたメタ構築が提案されます。
カバ頑丈頑丈
実はカバ頑丈頑丈に当たると砂ダメが入った瞬間に判定負け不可避という地味な欠陥があったりする
— くおーてーしょん (@allsum13) 2019年7月23日
ガラガラとフリーザーに砂ダメが入るため、カバルドンを先発に出し、その後頑丈のポケモンを延々と交代させることで判定勝ちを狙う構築が考案されました。頑丈枠には同型に判定負けしないよう、HP種族値の高いドンファンとゴローニャが採用されました。
この構築が流行すると、更にそれを対策した構築が登場します。
転換期
型破りポケモンを用いた風船ガラガラ対策研究
受けに疲れた人を中心に、TODに頼らない勝ち筋の研究が進められます。型破りが頑丈に有効であることには変わりなかったため、何とかしてガラガラを型破りポケモンで突破できないか研究が行われ、特性型破りのポケモンで唯一、一撃必殺技を2種類覚えるドリュウズだけはじわれしか覚えないガラガラのPPを枯らすことが可能であることが分かってきました。ただ、8回もじわれを避けることは容易ではない……はずでした。
現在
終わりに
一撃必殺シングルと聞いて短絡的な人はスカーフオノノクスやタスキオノノクスを持ち込むでしょうが、それが通用する時代は終焉を迎えました。このルールで対戦してオノノクスを繰り出す時代遅れなトレーナーを見かけたらすかさずガラガラを後出ししてドヤァしましょう。ここまで読んだ皆さんは既にオノノクスを採用する人の2周先にいます。もうお気づきの通り、この環境において、研究量の劣る者は運ゲーする権利すらないのです。それを思い知らせてやりましょう。
ちなみに筆者はこのルールで対戦できる準備はしていません。他をあたってください。
余談
冒頭のツイートはアンケートの結果「しりとりシングル」が選ばれたので実際に開催されることはありませんでした。中途半端に考察が進んだ段階では1時間耐久コイントスが始まるので、これで良かったのではないでしょうか。
*1:読者の世界線ではザシアン、ザマゼンタのことだが、一撃必殺技しか存在しない世界線ではこれらのポケモンが存在しない。もっとも、一撃必殺技しか存在しない世界線ではGBA以降、ルビー/サファイアとそのリメイク作品以外パッケージにポケモンは描かれていないため、もはや騒ぎになることすらない。
*3:ポイヒで悪あがきの反動を回復しつつ負担をかける狙い。反動が大きすぎるので一度使ったら数ターンはサイクルを回す。
*4:メガ型と通常型が混在。通常型もメガシンカするブラフでガラガラを引かせることが重要なため、ふうせんやヒメリ、たべのこし、タスキ等、容易に発動するアイテムは持たせないことが多い。
*5:特性再生力。悪あがきに投げて引くことで被ダメをほぼなくせる他、自らも悪あがきで反撃できる。
*6:カバ頑丈頑丈のカバを捉えて地割れで倒し、残ポケ数で勝利するダグ頑丈頑丈が一時期見られたが、頑丈を先に出すだけで対処できたため初見殺しに過ぎなかった。ただ、ホエルカビドンファンには有効なため、頑丈頑丈ホエルオーが牽制のため採用するケースはあった。HP種族値で勝るナックラーでも良いが大差ないためSが高いこちらが好まれる。