暇人クオの形だけのブログ

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【デュエプレ】【DMPP-19】デッキ紹介【黒緑t赤刃鬼】

エイプリル・フールとしてデュエプレの記事を上げてみたところ、はてなスターを貰ってしまいました。ありがとうございます。
また読みたければ押せと宣言した以上はちゃんと今季も記事を上げることにします。
今のところは、最低でも押されなくなるまでは続けるつもりでいます。

デッキの回し方

マナ加速から墓地肥やし、《再誕の聖地》と繋ぎ、最速5ターン目《「刃鬼」》から《「覇」》を可能な限りたくさん出し、エクストラターンを獲得して一気に勝ちます。

《聖地》が引けない場合や墓地に消えていった場合は《カンタービレ》から《「刃鬼」》に繋ぐことになります。可能な限り相手の動きを遅延しつつ、何とかなることを祈りましょう。コンボデッキの性です。

個別カード紹介

マナ加速

3ターン目に墓地肥やしが出来ないと《キクチ師範代》に妨害されて動きが大きく阻害されてしまうため、極めて重要です。

《ピクシー・ライフ》


初動のマナ加速でありながら、終盤にマナから《「刃鬼」》を拾って一気に攻め込むことも出来る、ゼニスをフィニッシャーに据えるデッキ全てを強化してくれる万能カードです。

《眠りの森のメイ様/ お目覚めメイ様》



呪文ではないので墓地は増えませんが、システムクリーチャーなので2回くらい能力が発動すれば2コストマナ加速呪文と同等です。ガチンコジャッジで4を参照すること、《聖地》が引けない場合のリカバリーを考慮すると《ピクシー・ライフ》の次点はこちらになるかと思います。
1ターン目に出せないと3ターン目に墓地肥やし出来ないため、2ターン目は《ピクシー・ライフ》優先です。

墓地肥やし

《聖地》使用後に10マナまで到達させるには4枚の墓地肥やしが必要です。4マナ以下、かつNDだと確実にできるものはこの2枚しかないと思います。
これさえ済めば《キクチ師範代》に引っかかることはほぼないので、ちゃんと3ターン目に決めることが大切です。

黒神龍ハルヴェルド》


ドラゴンなので墓地にあれば《カンタービレ》と相性がよく、出した後もスレイヤーで相手の《メイ様》を討ち取れることから結構優秀です。《リュウセイ・ホール》の火力では焼けないため、基本誰かを道連れに出来ます。墓地肥やしのオマケとしては十分すぎます。

《冥界の影ラビリンス・ローズ》


基本的に返霊しないので、ゴーストのこちらは出したら置き物です。《ハルヴェルド》なら良かったのに……と思うことは多々あります。それでもNDでは他に同等の墓地肥やしはいないので採用するしかありません。そんな有様ですが、DMPP-20からは使えなくなります。

墓地からのマナ加速

デッキの肝です。これが引けない場合や墓地肥やしし損なって出力が落ちている場合はリカバリー困難です。

《再誕の聖地》


下準備こそ必要ですが、たった5コストで大量のマナ加速が出来ます。ちまちまマナ加速するデッキも《ババン・バン・バン》でマナ加速するデッキもこちらには速度で及びません。先に《「刃鬼」》を叩きつけましょう。

《偽りの王 カンタービレ


《聖地》よりも重い上にドラゴン限定ですが、同様に墓地からのマナ加速が出来ます。11マナであればこちらでも何とか辿り着けるかと思います。
《「刃鬼」》や《「覇」》はドラゴンですので、ターン1限定のマナ召喚能力も強力です。マナから《「刃鬼」》を出し、試合を決めましょう。

フィニッシャー

《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》


ガチンコジャッジに勝った数だけハンターを踏み倒せる、強力なフィニッシャーです。一般的な【刃鬼】は色々と踏み倒していますが、このデッキは速度特化させた関係上、踏み倒し対象を必要最低限にしています。たまに踏み倒す対象が何もいない状態で数ターン経過することすらあります。だからと言ってバリエーションを増やすと速度が落ちるか出力にムラが出るため、この形にしています。
ドローもサーチも積んでいないので3枚積んでいますが、運に自信のある方は1枚《王牙》や《ウェディング》にして面倒なメタクリーチャーを事前に除去できるようにしても良いと思います。何なら《ウェディング》4枚でもそれはそれで形になると思います。

《勝利宣言 鬼丸「覇」》


ガチンコジャッジに勝てばエクストラターンを獲得できる、強力なフィニッシャーです。この能力はエクストラターン中でなければ複数回発動できるため、《「刃鬼」》で《「覇」》を複数並べることで受けが強いデッキすら複数のエクストラターンによる過剰打点で押し切ってしまう可能性があります。
どうせコストは払わないので、他の火文明のカードはほぼ外してしまいました。最悪《カンタービレ》がいれば自分で文明を支払って召喚できるため、困ることはまずありません。

《超絶奇跡 鬼羅丸》


《「刃鬼」》で《「刃鬼」》を大量に踏み倒しても旨味はないので、そのケアも兼ねて入れました。トリガーをケアできないので気は進みませんが、大量の《「刃鬼」》が突っ立っているよりはマシです。
踏み倒し能力は自分の能力以外のガチンコジャッジにも反応するため、《「覇」》でエクストラターンを取ると勝手に踏み倒して一瞬で過剰打点を生成できます。《「刃鬼」》のガチンコジャッジを合わせると凄いことになりますが、山札が一瞬でなくなるのでオススメできません。
このデッキではマナカーブがギリギリ合わないのでメインには据えませんでしたが、一応サブフィニッシャーとして扱えないことはありません。

受け札・その他

デッキの動きには直接関与しませんが、あると便利なカードです。

《地獄門デス・ゲート》


こちらが出遅れたときに先に突っ立っているデカいやつを除去できます。9マナの奴を割とよく見る環境なので、《カンタービレ》はこれで出すこともしばしばです。

《母なる大地》


最終的にほとんどのカードをマナに送るため、相性がいいと思います。4マナのクリーチャーたちをマナに送って必要なクリーチャーに変換しましょう。
この枠を《ジャスミン》にすると初動が安定する代わりにガチンコジャッジや受けが弱くなります。《ジャスミン》を使っていた頃の方が勝てていた気もしますが、環境が【刃鬼】に対応してきただけの可能性もありますので、好みで選択です。

《偽りの王 モーツァルト


ほぼ色マナ要員ですが、困ったときにマナから引き出せば全てを吹っ飛ばすことが出来ます。が、困った状況になるときは大体こちらがまともに動けていないときなので、解決するとは限りません。負け試合ってそういうものです。

主な環境デッキとの相性

こちらの理想的な動きが出来るか否かも重要ですが、ゆっくり準備しても勝てるデッキ、ちゃんと理想的な動きをしないと勝てないデッキ、相手の事故に期待するしかないデッキとに分かれますので、一応考察していきます。

例のごとく環境には詳しくないので、今回はこのサイトを参考にしました。リンク先の記事の日付で書き上げてからしばらく放置したのがバレますね。

【青単リキッド・ピープル】

不利です。《聖地》を遅らせてくる《ゴーゴンシャック》が重いですし、そもそもそんなこと関係なく先に殴り切られます。
多少メタカードを積んだくらいではどうにもならないと思いますので、この構築では諦めています。*1

【アガサ天門】

やや有利です。《アガサ》から《ダイイング・メッセージ》が踏み倒されると《「覇」》が寝かされてしまいますが、逆に言えばそれくらいしか脅威はないため、シールド次第ですが複数《「覇」》を踏み倒すことで解決することがほとんどです。こちらのクリーチャーはパワー14000ばかりでパワー負けしていないのも大きいです。《ミルザム》でシールドの数が凄い枚数になっても攻撃する際は基本T・ブレイカーだらけなのでエクストラターンをしっかり獲得できれば大丈夫です。

(一般的な)【刃鬼】

やや不利です。《悠久》などの7〜8マナのハンターが《「刃鬼」》によく刺さるため、その前に決める必要があります。そのため、シータカラーで組まれたものは最速で《「刃鬼」》まで繋げるかの勝負です。

黒入りのハンデスはまあまあ面倒ですが、結局ハンデスランデスで墓地に落ちたカードは《聖地》でマナに変換しますし、どうせ中盤から終盤はいつも今引き頼りなので平常運転です。悲しいことですが。そんな訳で、ハンデスや《ヴィルヘルム》採用の結果露骨なメタが少なくなった黒入りの方がむしろ戦いやすかったりします。【刃鬼抜き黒刃鬼】みたいにフィニッシャーが置き換わっても同様です。

【ウェディング・ゲート】

やや不利です。《ウェディング・ゲート》から《スター・イン・ザ・ラブ》の能力を使われるとアウトです。ただし、展開してから攻撃開始の間にタイムラグはないため、トリガーで踏まなければ大丈夫です。

【赤黒M・R・C】

やや不利です。ちゃんと《聖地》を引けないと利敵行為になりますし、《M・R・C》が出たらすぐ殴ってくるため、《カンタービレ》を待ってくれません。

【シータディメンジョン】

【刃鬼】と同様です。メタが少ない気がするので多分こちらの方が楽だと思います。

NDにおける今後について

DMPP-20リリース後は《ラビリンス・ローズ》が使えなくなるため、大して強くないのに大きな見直しを迫られます。
一応《メンデルスゾーン》+《ボーンおどり・チャージャー》だと同じように《聖地》に繋がります。が、この構築よりもかなり弱くなるため、DMPP-20のカードに期待する他なさそうです。(解説→*2 )

↑リペア例。同じように墓地肥やししているように見えるが、註釈の記載通り相当弱体化している。

なお、ADだと《プライマル・スクリーム》など《ラビリンス・ローズ》より優れたカードがあるはずなので、そちらに差し替えれば今とほぼ変わりなく戦えます。ADで強いかはともかく。

終わりに

頑張って調整してそれなりの完成度になったので出来栄え自体には満足しています。ただ、この環境では最後は似たコスト帯のデッキ同士でのガチンコジャッジ対決になること、《聖地》にすんなり辿り着けないと普通の【刃鬼】対策が通用してしまうことから勝率はそこそこ止まりでした。
悩んだ末に、環境外の【ゼニスクラッチ】を使ったらその日のうちにゴールド帯を5連勝して通過しました。結局「必勝」同士で矛盾を起こしてどっちか負けている奴よりも《ウェディング》で相手に盾をプレゼントする善行を積み重ねる方が運も味方についてくれる*3ので、結果的にこちらの方が勝てるんですね、この通り。


↑対【ビッグマナ】系。《ゼニスクラッチ》2枚をSTで唱え、両方《ウェディング》当選、全リソースを盾送りに。相手は追加ターンを残して投了。こちらの《ローゼス》によるハンデスで盾送りの被害を軽減できない状態での出来事だった。


↑対【青単リキッドピープル】。マナ加速から《ゼニスクラッチ》《ライオネル》《ライオネル》《ウェディング》で形成逆転。ビートダウンはこうなるともう巻き返しは不可能。だから《ゴーゴンシャック》を採用する必要があったんですね。

皆さんも《ウェディング》で相手を祝福しつつ、見返りとして勝利を掴み取りましょう。

*4

(5/17追記)次回


同じ環境で恐縮ですが、初めて環境であまり見ないデッキでプラチナ帯への突入に成功したので、後日記念に書き残そうと思います。

間にデュエプレ以外の記事が挟まる可能性はありますが、暇な方は気長にお待ちください。

厳密には消去法で【5cコントロール】に分類されるのでしょうが、よく採用されるカードがほぼ抜けているので見逃してください。

*1:後述する《メンデルスゾーン》リペア構築は実際火文明のメタカードを積みましたが、結局勝てませんでした。

*2:メンデルスゾーン》を採用するとマナ加速枠のもう一方は《メイ様》固定となります。《ピクシー・ライフ》から《ボーンおどり・チャージャー》に繋ぐと11マナまで1枚足りないからです。ところが、《メイ様》を初手で引けても1ターン目に安定して出せません。《メンデルスゾーン》自身や、それ用の火マナのために自然単色カードを減らしているためです。更に《メンデルスゾーン》による墓地肥やしは《カンタービレ》にとっては何の恩恵もありません。つまり、《聖地》への依存度が従来よりも上がってしまっているのです。結果、リペアしたルートだけ見ると遜色なくても、他のルートが従来よりも圧倒的に安定性に欠けており、《ボーンおどり・チャージャー》のマナ加速を加味してもなお許容範囲を超えています。《メンデルスゾーン》採用で《ピクシー・ライフ》を外さざるをえないのも問題です。これらの問題を解決できるカードがたまたまDMPP-20に収録されない限り、この形で使っていくのは困難だと思います。

*3:本文は簡潔に済ませるためにオカルトみたいな説明になっていますが、【ゼニスクラッチ】はゼニスの採用数が圧倒的に多い(筆者の場合16枚)ためガチンコジャッジに非常に強く、《「刃鬼」》の踏み倒しを許さないことすらあります。ゼニス以外をマナ加速に専念させられるため再現性も(このデッキよりは)高く、《ローゼス》や《ベートーベン》によるリソース回復や《ダンシング・フィーバー》による山札圧縮もあるので、デッキにたった4枚の《聖地》を気合いで引くよりよっぽど確実です。

*4:ちなみに上の2戦は5連勝には含まれません。