《鬼修羅》から《モーツァルト》を出せたら【モルネク】完封できるんじゃね?からスタートしたデッキがNDのマスターに到達したので、記念に書き残しておきます。
なお、《モーツァルト》は途中でデッキからいなくなりました。本当に【モルネク】にしか刺さらないから仕方ないですね。
コンセプト
マナブーストから《ガイムソウ》に繋いで効果で《鬼修羅》をチラ見せし、ガチンコジャッジに2回勝つことで山札から手札を経由して《ドラゴ大王》か《ワルド・ブラッキオ》を踏み倒し、相手を妨害して勝ちます。
個別カード紹介
マナブースト枠
著名なモルネク使いの基盤そのままです。
《フェアリー・ライフ》
自然単色マナです。環境が早すぎるので正直使いたくはないのですが、他に選択肢がないときは渋々使っています。
トリガーが付いていますが、筆者が【速攻】を相手するときは大体手札か《メンデルスゾーン》が事故っているのでたとえターンが返ってきても意味はなく、カットインで相手の心臓に負担をかけるために使っているようなものです。
《メンデルスゾーン》
だいたい劣化《ダーク・ライフ》です。たまに呪文版《オタカラ・アッタカラ》になります。
《フェアリーの火の子祭》
火文明のカードをマナに送れば使い回せます。何度も使えるのでかなりマナを伸ばすことも可能です。コスト踏み倒しメタがいるような場合は相手の望み通り10〜11マナまで貯めることもあります。
《無双竜鬼ミツルギブースト》
いざと言うときにトップから来て水を刺します。水文明の敵対色なのに。それでもメタカードやコスト軽減獣を焼いてくれるので役に立っている方です。
踏み倒す奴
《怒英雄 ガイムソウ》
【モルトNEXT】のカードパワーを跳ね上げている原因の1つです。ターンの終わりに手札に戻すからと言って火文明の進化でないクリーチャーを何でもかんでも踏み倒せるのはよくないと思います。
《希望の絆 鬼修羅》
《ガイムソウ》から出すことで出たときの効果と離れたときの効果を一気に使えます。これにより上手くいけば大型クリーチャーを山札からそのままバトルゾーンに出せます。手札にあっても1回だけ負けが許容されるのでやはり強力です。
そして、手札に戻るので次のターン普通に召喚すれば3回目も狙えます。ここまで回数を稼げば踏み倒しはほぼ出来ることでしょう。
流石に【ターボゼニス】相手にガチンコジャッジは厳しかったですが……
《鬼修羅》から出すカード
ビクトリーとコスト10以上のカードは合わせて3種類まで(超次元ゾーン除く)にしないと探索に運が絡んでしまいます。
《超戦龍覇 モルトNEXT》
結局これが1番強い。
タイミング的に《鬼修羅》(復路)で出すのには(ターンを渡してしまうので)向きませんが、それ以外は場面に応じたドラグハートを使いこなすことで無類の強さを発揮します。
《龍世界 ドラゴ大王》
【サインシューゲイザー】相手に早期着地させることで完封できます。デュエプレさんが何かの一つ覚えのようにドラゴンを大量に出してきたので、他への刺さりは悪いです。
《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》
相手のcipを封じます。【速攻】を除けば影響を受けないデッキはないと言っていいほどです。《大王》との棲み分けを考えて《VAN》でも良さそうですが、文明バランス的にこちらを選んでいます。
《VAN》と違いワールド・ブレイカーなので、《ガイムソウ》《鬼修羅》で出すと《ガイムソウ》が残り、ジャスキルが狙える盤面となります。《デッドブラッキオ》や《クロック》はcipが無効のため貫通、スパーク系は止まりますが何枚盾にあっても一気に全部割られてしまうためターンが戻ってもあまり良い状況ではありません。特に【5cコントロール】はクリーチャーでコントロールしに行ってしまう傾向にあり、結果として対処不能になるケースをよく見ます。
この枠は当初は《モーツァルト》でしたが、【モルトNEXT】相手以外への刺さりが微妙なこと、《ワルド・ブラッキオ》でも一応【モルトNEXT】に勝てることからこちらにしています。
他のドラゴン
ドラグハート
ここに掲載していないカードは一般的な【モルトNEXT】に見せかけるためのブラフです。役に立つ場面はあるかもしれませんが、少なくとも使ったことはありません。
また、手持ちのドラグハートをかき集めているだけのため、より【モルトNEXT】っぽく出来るならその方が良いです。
《熱血剣 グリージーホーン》
面処理が必要なら。
《無敵剣 プロト・ギガハート》
除去耐性が欲しいなら。
《爆熱天守 バトライ閣》
数で押す必要があるなら。
《爆熱DX バトライ武神》
いっぱいドラゴンが出ます。
《闘将銀河城 ハートバーン》
ワンショットを狙うなら。戦略的に使いましょう。
《超戦覇龍 ガイNEXT》
引き続きSA付与します。とても偉い。
主なデッキとの相性
【モルトNEXT】
ほぼ互角ですが、理論上はわずかに不利になるでしょう。相手は《モルト王》でも走れること、こちらは《鬼修羅》に運が絡むことが理由です。ただ、【モルトNEXT】ミラーの勝ち試合は事故った相手を轢くだけということも多いかと思いますので、体感できるほどにはならない気がします。
【サインシューゲイザー】
やや有利です。《ドラゴ大王》への回答が《デスゲート》、《トンギヌスの槍》しかないため、相手が6マナ溜まる前に着地し、攻撃を開始できれば勝ちです。
ただし、事故って《大王》の着地が遅れると戦略的に《ハートバーン》を使うしかありません。安易に除去呪文を埋めずにしっかり《大王》ケアしてくるんですよね、あのデッキ。
【5cコントロール】
有利です。多くの場合《デッドブラッキオ》を握りながら《VAN》を待つ行動になりがちで除去呪文を埋めてしまうことが多く、結果として《ワルド・ブラッキオ》に対処できなくなるようです。
また、盾追加もそれほどする訳ではないので、《ハートバーン》を建てて殴っていると貫通するケースもあります。
【速攻】全般
不利です。自分で【速攻】を握って【モルトNEXT】を相手した感覚では、1マナで何か出てきたらその時点で負けです。
【天門】
やや有利です。地味にcipへの依存度が高く、《ワルド・ブラッキオ》を退かすには先に《ネバーラスト》に龍解させるしかありません。
遅れた場合は【モルトNEXT】同様、《閣》と《ハートバーン》で強行突破しましょう。
【黒単ワルボロフ】
やや有利……っぽいですが、よく分かりません。《大王》でも《ワルド・ブラッキオ》でもロックはかかりますが、《魔狼月下城の咆哮》が標準搭載、スレイヤー持ちもいるということでプレイングと引き次第な気がします。
あとがき
【モルトNEXT】対策が始まりだったはずなのに、出来上がりが【モルトNEXT】と良くて互角、でも【速攻】以外をなんとなくメタったデッキになりました。ただ、【モルトNEXT】と同じ基盤のせいで事故率も同じぐらいで、マスターまで行ったくせにプレイスアリーナSTAGE1で0-5という輝かしい成績を残す羽目になりました。
そして、《鬼修羅》が出ればもう何でもいいやという思考に至った筆者はより早く、トリガーも幾らか採用できるデッキに鞍替えしました。
【フレア・エッグ】です。出たら嬉しいカードしか積んでいないので、呪文か本人以外のハズレはあまりないです。直接ロックはしないものの《ライオネル》、《デストロキール》は除去耐性持ちのためこの手のデッキにありがちな《ドン吸い》で元の木阿弥みたいなこともなく、何なら踏み倒しメタすら除去耐性で貫通します。《デストロキール》に至っては殉職したばかりの《フレア・エッグ》を墓地から回収して直ちにリトライできます。
世の中にはマナ加速できるようにしているリストが多いですが、何も出来ず負ける試合よりも《フレア・エッグ》を早期着地させたのに負ける試合の方がよっぽどしょうもないです。マナを増やしやすくしたところで《ミステリー・キューブ》が《フェアリー・ライフ》になる可能性も上がるなら、見合ったリターンに思えません。ロマンデッキを握るなら、最低限の初動で最大出力を掴みに行きましょう。
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